Thinkpad X13(AMD Ryzen)にDebianを入れた話(備忘録)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

こちら「面の個人日記」では、セキュリティで面白そうなものや、脆弱性情報でも詳細な情報が出てきていないもの、予告や動向など、雑多な情報等をお送りします。

尚、個人の立場で書いていますので、この記事に関する事柄につきましては、サイオステクノロジー社へのご質問等はご遠慮ください。



Thinkpad X13(AMD Ryzen)にDebianを入れた話(備忘録)

今回はセキュリティとは関係してきませんが、本ブログを書く時にも使用していますメインPC(Thinkpad X1 Extreme)が壊れた(起動後30分程度でハングする/熱暴走っぽい)ので、新しくX13 (AMD Ryzen モデル)を入れたのですが、その際に少々手間取ったので備忘録を兼ねて記載します。

X13ですが、VMを複数台使用してテストを行ったりするため、リッチな構成にして

  • CPU: AMD(Ryzen 7 PRO 4750U 1.7G 8C MB)
  • Memory: 32GBに増設
  • WLAN: Intel AX200 2x2AX+BT vPro WW
  • SSD: 1TB SSD M.2 2280 NVMe TLC OPAL

としてあります。

1. USB接続のDVD起動でインストーラが起動しない

まず躓いたのはここです。最初に言っておきますが未だに解決していません(解決方法を御存知の方がいたら教えて欲しいです)。

SecureBootをBIOSで無効にした後、USBでDVDドライブを接続し、Debian(buster, bullseye(testing)双方)のDVD1を使いました。Lenovoの赤いロゴが出ているところでF12を押してBoot Deviceを選択。DVDドライブを認識しているので、そこから起動しましたが、DVDメディアは回転するものの読み込む気配はなく、再びLenovoのBoot Device選択の画面に戻ってしまいます。

念の為、DVDデバイスを他のノートPCに繋いで起動すると、インストーラが起動するため、メディア/ドライブ/ケーブルなどのHW部分には問題がないことを確認。

何度もトライしましたが、駄目だったので諦めて「X13からm.2のSSDを取り出し、X1 Extremeに入れてハングするまでの間にインストール、その後再びX13にSSDを挿し直す」という、ギリギリな方法でインストールしました。ハングする前にインストールが完了したのでラッキーです。

ここでオススメなのは、特にこだわりがなければbuster(stable)では無く、bullseye(testing)をインストールする事です。でないと、NICの認識の時に少し手間取ります。

これで起動、というところですが

  • NICを認識しない
  • Xが立ち上がらない

2. NICを認識しない

buster(stable)では、NICを認識しません。調べるとIntelの"Linux* Support for Intel® Wireless Adapters"ページでファームウェアをダウンロードする必要があります。

しかし、当該ページを見るとAX200は5.1以上のLinux Kernelが必要とのことです。そのため、カーネルをアップデートする必要が有りますが、ここは特にこだわりがないため、bullseyeのDVDメディアからtestingにアップデートすることにしました。

上述のファームウェアは、ダウンロード後に/lib/firmware以下に配置します。

bullseyeにアップデート後、5.7で起動するとNICを認識するようになったので、nmtuiで設定します。

3. Xが立ち上がらない

bullseye(testing)にしても、Xが立ち上がりません。これはAMDのファームウェアが入っていなかったためでした。/etc/apt/sources.listを修正してnon-freeを追加し、


apt install firmware-linux-nonfree

でnonfreeのファームウェアをインストール・再起動すると、Xが起動しました。

4. VMWareが立ち上がらない

VMWarePro for Linux(商用)をテスト環境として使用していますが、VMWareインストール後にVMWareが起動しませんでした。

これは、こちらのGitレポジトリから自分のカーネルバージョンに適合するパッチ(今回は5.7用を使用)をダウンロードしてmake/make installすることで使用できるようになりました。

5. 日本語が入力できない

これは私固有の問題だと思いますが、日本語が入力できなかったのでQiitaの記事や各所のサイトを参考にしましたが解決できず。結局、Debian WikiのJapanese Environmentを参考に設定したらうまく行きました。公式の情報は頼りになりますね。

まとめ

とりあえず上記で、Debian(bullseye) on X13で基本の環境が整いました。これでようやく普通に仕事ができそうです(この記事も、その環境で書いています)。

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