Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2020-27786)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/01/2020にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2020-27786)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-27786 Linux Kernel <= 5.7 Linux Kernel: ALSA: use-after-free Write in snd_rawmidi_kernel_write1

Red Hat: 7.8 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-27786
    • use-after-freeの問題
    • Linux Kernelのraw midi カーネルドライバで同時アクセスをきちんと保護していないため、sound/core/rawmidi.c中のsnd_rawmidi_kernel_read1()とsnd_rawmidi_kernel_write1()にuse-after-freeが発生するという問題が見つかりました。悪意のある攻撃者はこれを利用して権限昇格に利用することができる可能性があります。

迂回方法

midiモジュールは自動的にロードされるようになっているため、モジュールがロードされるのを防ぐために


# echo "install snd-rawmidi /bin/true" >> /etc/modprobe.d/disable-snd-rawmidi.conf

などとして自動でモジュールがロードされないようにしてください。snd-rawmidiモジュールが既にロードされている場合には再起動する必要があります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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