bashの自動補完機能の脆弱性( CVE-2017-5932 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

bashの自動補完機能の脆弱性( CVE-2017-5932 )

2/8に、bashの脆弱性についての情報(CVE-2017-5932)と修正が出ています。bash-4.4以上で発生する問題ですが任意のコマンドを実行できるため、今回は脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

2/8に、bashの脆弱性についての情報(CVE-2017-5932)と修正が出ています。bash-4.4以上で発生する問題ですが任意のコマンドを実行できるため、今回は脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


Priority

High

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

    CVE-2017-5932

    • 悪意のあるユーザによる、任意のコマンド実行の可能性

    • 4.4以上のbashにバグが有り、autocompletion(TABボタンなどを使っての補完)を行うと、コマンドを実行していないにも関わらず細工されたファイル名のコマンドを実行される可能性が有ります。

      sios@ubuntuPoC:~/test$ touch '"`touch HereBeDragonddds`'
      sios@ubuntuPoC:~/test$ ls
      "`touch HereBeDragonddds`
      sios@ubuntuPoC:~/test$ rm \"\`touch\ HereBeDragonddds\` ^C  (Ctrl+C)
      sios@ubuntuPoC:~/test$ ls
      "`touch HereBeDragonddds`  HereBeDragonddds
      

主なディストリビューションの対応方法

virtioや仮想化に関するパッケージのバージョンを更新する必要があります。

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を参考にして下さい。

また、ホストOSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

GNU Bash code execution vulnerability in path completion


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