ClamAVの脆弱性(Important: CVE-2022-20698)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/10/2021にClamAVの脆弱性(Important: CVE-2022-20698)が公開されました。遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-20698 ClamAV < 5.15.14

ClamAV eBPF Improper Input Validation Vulnerability

NVD: 7.5 HIGH

Vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-20698
    • 特権昇格の可能性
    • 5.15.14までのClamAVではkernel/bpf/verifier.cで幾つかの*_OR_NULLポインタタイプの計算に問題がありローカルの攻撃者はこれを利用して権限昇格をできる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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