containerdの脆弱性(Moderate: CVE-2022-31030)と新バージョン(1.5.13, 1.6.6)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/07/2022にcontainerdの脆弱性(Moderate: CVE-2022-31030)と新バージョン(1.5.13, 1.6.6)が公開されていました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-31030 < 1.5.13 , >= 1.6.0 < 1.6.6

containerd CRI plugin: Host memory exhaustion through ExecSync

Vendor: Moderate

Red Hat: 5.5 Moderate

CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-31030
    • ホストメモリの枯渇
    • containerdのCRI実装で、コンテナの中のプログラムがExecSyncAPIを呼び出すことにより、containerdデーモンがバウンドされていないメモリを消費する事がわかりました。これによりホストのメモリが枯渇する可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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