fileの脆弱性情報(CVE-2019-18218)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/24/2019にfileの脆弱性情報(CVE-2019-18218)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去関連リンク(最新5件)]


CVSS/プライオリティ

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS3 Base ScoreCVSS3 Basic Metrics
CVE-2019-18218 file < 5.37

https://github.com/file/file/commit/46a8443f76cec4b41ec736eca396984c74664f84

Red Hat: Moderate

SuSE: Low

NVD: CRITICAL

Red Hat: 7.8

SuSE: 3.3

NVD: 9.8

Red Hat(CVSS 3.0): CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

SuSE(CVSS 3.0): AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:N/A:L

NVD(CVSS 3.1): AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-18218
    • ヒープベースバッファーオーバーフローの可能性
    • fileのcdf.c中のcdf_read_property_info()でCDF_VECTOR要素の数を制限していないため、ヒープベースバッファーオーバーフローを引き起こされる可能性があります(4バイトの境界外書き込み)。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


セキュリティ系連載案内

セミナー情報1

2019/10/29(火) 18:30-20:30に「「やってはイケナイ」をやってみよう 第3弾_in 大阪 」と題しましたセミナーを開催します。このセミナーでは、実際に色々な「やってはイケナイ」をデモを交えて行い、実際にどのような問題が発生するのかを確認し、その様な万が一の場合を防ぐために行っておくべき対策を紹介していきます。

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プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、https://sios.connpass.com/event/148268/をご覧下さい。

皆様の申込みをお待ちしております。


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