Gitの脆弱性 ( CVE-2017-1000117 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Gitの脆弱性 ( CVE-2017-1000117 )

8/11に、Gitに関しての脆弱性 ( CVE-2017-1000117 )が出ています。今回は、これらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

8/11に、Gitに関しての脆弱性情報 ( CVE-2017-1000117 )が出ています。今回は、これらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

この脆弱性はCompromise On Checkout – Vulnerabilities in SCM Toolsの一環です。

現在の所、CVS, SVN, Gitが対象になっています。


Priority

Important

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • Compromise On Checkout – Vulnerabilities in SCM Tools

    • gitクライアント上での任意のコマンド実行の可能性

    • 重要度 – Important

    • Gitでの”ssh”URLハンドリングにshellコマンドインジェクションの欠陥が見つかりました。これを利用して、悪意のあるレポジトリや悪意のあるコミットを行われたをレポジトリに対して”clone”アクションをGitクライアントで実行した際に、Gitクライアントを実行したユーザの権限でshellコマンドを実行される可能性が有ります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

[参考]

Compromise On Checkout – Vulnerabilities in SCM Tools

講演内容募集案内

2017年10月21日-22日まで開催されるopenSUSE.Asia Summit 2017 Tokyoの講演内容募集(CFP)が始まりました。

https://news.opensuse.org/2017/07/07/opensuse-asia-summit-2017-tokyo-call-for-proposals-is-open/

講演募集の締切は8/14(月)で、日本語でも講演は可能です。

セキュリティに関してのトピックは

 

  • FLOSS Security

    • Access/Integrity control (e.g., AppArmor, IMA, Audit)

    • Cryptography

    • Vulnerability management

となってます。SUSEに関係しない一般的なものでも構いません。御応募を是非お願い致します。


セキュリティ系連載案内

OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。

セミナー情報

9/9(土)の11:00から、明星大学 日野キャンパス(多摩モノレール 「中央大学・明星大学駅」から大学まで直結。会場まで徒歩6分)にて開催されるオープンソースカンファレンス2017 Tokyo/Fallで、本ブログ執筆者の面 和毅が「上半期のOSS脆弱性総括とOSSセキュリティ技術を用いた緩和策」と題した講演を行います。OSCに参加される方、またお近くの方で御時間が有りましたら、是非ご参加下さい。

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