GnuTLSの脆弱性情報(Important: CVE-2020-13777)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/04/2020にGnuTLSの脆弱性情報(Important: CVE-2020-13777)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

[過去の関連リンク(最新5件)]


一次情報源

GNUTLS-SA-2020-06-03


Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-137773.6.14より前のバージョン

Red Hat: 7.4 Important

Red Hat : CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-13777
    • MITMの可能性
    • GnuTLS 3.6.4でTLSプロトコル実装にリグレッションが発生していました。これによりTLSサーバはアプリケーションが提供したシークレットからセッションチケットの暗号化鍵を安全に構築できないことになり、TLS 1.3ではMITM攻撃を用いて認証をバイパスしたり、TLS 1.2では直前の通信が復元できる可能性があります。#1011に詳しい内容が載っています。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


セキュリティ系連載案内

セミナー情報1

02/26/2020の開催が中止となってしまいましたOSSセキュリティ技術の会ですが、この度、ウェビナーで開催することになりました。OSSセキュリティ技術の会のウェビナー開催は初の試みで当日バタつくこともあるかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。

Keycloakも段々と適用範囲が広がってきています。Keycloakとも連携できる新たな認証関連OSS「midPoint」が日本で紹介されてきています。今回は、KeycloakやmidPointをテーマとし、『OSSセキュリティ技術の会 第八回勉強会』と題して勉強会を開催することになりました。

さらに、Red Hat系のディープな技術者が集まるカンファレンスであるdevconf.czが1月末に開催され、最新のコンテナセキュリティからKeycloakまでセキュリティに関するトピックも扱われました。devconf.czに参加・講演して得られた情報の共有もいたします。

今回はzoomを利用してウェビナーを開催予定です。 開始直前にメールにて会議IDとパスワードを事前登録した方のみにメールで(connpassからのメールになると思います)連絡いたします。申込みは下記まで御願い致します。

https://secureoss-sig.connpass.com/event/175643/


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