Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-7533) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-7533)

08/04/2017にLinux Kernelの複数の脆弱性情報(CVE-2017-7533)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

08/04/2017にLinux Kernelの複数の脆弱性情報(CVE-2017-7533)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

Important

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7533
    • slabデータまたはslabのfree listポインタの破損の可能性

    • 重要度 – Important

    • Linux Kernel 3.14-rc1から4.12までで、同じファイルに対してリネームの操作が行われた際に、inotify_handle_event() とvfs_rename()のスレッドかんで競合が発生する可能性があることが見つかりました。これにより、slabデータまたはslabのfree listポインタが、攻撃者の制御したデータで破損される可能性が有ります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7533

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1468283

講演内容募集案内

2017年10月21日-22日まで開催されるopenSUSE.Asia Summit 2017 Tokyoの講演内容募集(CFP)が始まりました。

https://news.opensuse.org/2017/07/07/opensuse-asia-summit-2017-tokyo-call-for-proposals-is-open/

講演募集の締切は8/14(月)で、日本語でも講演は可能です。

セキュリティに関してのトピックは

 

  • FLOSS Security

    • Access/Integrity control (e.g., AppArmor, IMA, Audit)

    • Cryptography

    • Vulnerability management

となってます。SUSEに関係しない一般的なものでも構いません。御応募を是非お願い致します。

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