Linux Kernelの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-9213)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

03/05/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-9213)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

  • CVE-2019-9213

    Moderate

    • SuSE
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 5.7
      • Vector: CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-9213
    • DoS(kernelのNULLポインタ被参照)の可能性
    • 4.20.14より前のLinux Kernelでは、mm/mmap.c中のexpand_downwards()でmmapのアドレスの最小値の確認が不足していたため、SMAPを用いていないプラットフォームでは、攻撃者は簡単にkernelのNULLポインタ被参照を引き起こす事が出来る可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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