Linux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2020-8835)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

03/30/2020にLinux Kernelの脆弱性情報(Important: CVE-2020-8835)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-8835 調査中 https://www.openwall.com/lists/oss-security/2020/03/30/3

RedHat: 7.0 Important

RedHat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-8835

    https://lore.kernel.org/bpf/20200330160324.15259-1-daniel@iogearbox.net/T/

    • システム情報の漏洩又は特権昇格の問題
    • Linux Kernelのbpf検証に置いて、レジスタ境界の計算がきちんと行われていない可能性が見つかりました。ローカルの攻撃者はこれを利用して重要な情報の漏洩(Kernel Memory)を行ったり、特権昇格を行える可能性があります。
    • 緩和策:Ubuntuでは下記の様に設定することで緩和が可能です。
      
       $ sudo sysctl kernel.unprivileged_bpf_disabled=1
       $ echo kernel.unprivileged_bpf_disabled=1 | \
         sudo tee /etc/sysctl.d/90-CVE-2020-8835.conf
      
      Fedoraでは、下記の様にbpf(2)syscallセットへの非特権アクセスを無効にすることで緩和できます
      
      # sysctl -w kernel.unprivileged_bpf_disabled=1
      

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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