Linux Kernelの複数の脆弱性情報(CVE-2020-11565, CVE-2020-11609, CVE-2020-11668, CVE-2020-11669)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

04/06/2020にLinux Kernelの複数の脆弱性情報(CVE-2020-11565, CVE-2020-11609, CVE-2020-11668, CVE-2020-11669)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-11565 Linux Kernel < 5.6.2 https://git.kernel.org/cgit/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/?id=aa9f7d5172fac9bf1f09e678c35e287a40a7b7dd

NVD: 7.8 High

NVD: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2020-11609 Linux Kernel < 5.6.1 https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/ChangeLog-5.6.1

NVD: 5.5 Medium

NVD: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

CVE-2020-11668 Linux Kernel < 5.6.1 https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/ChangeLog-5.6.1

NVD: 7.5 High

NVD: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N

CVE-2020-11669 Linux Kernel < 5.2 https://cdn.kernel.org/pub/linux/kernel/v5.x/ChangeLog-5.2

NVD: 7.5 High

NVD: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-11565
    • 境界外書き込みの問題
    • 5.6.2までのLinux Kernelではmm/mempolicy.c中のmpol_parse_str()に、mountオプションをパースする際の、空のnodelistの扱いに問題があり、スタックベースの境界外書き込みが発生する可能性があります。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-11609
    • 不正なディスクリプタの取扱の問題
    • 5.6.1までのLinux Kernelではdrivers/media/usb/gspca/stv06xx/stv06xx.c と drivers/media/usb/gspca/stv06xx/stv06xx_pb0100.c 中のstv06xxサブシステムで不正なディスクリプタの扱いに問題があります。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-11668
    • 不正なディスクリプタの取扱の問題
    • 5.6.1までのLinux Kernelではdrivers/media/usb/gspca/xirlink_cit.c (Xirlink camera USB driver)で不正なディスクリプタの扱いに問題があります。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-11669
    • powerpcでのPNV_POWERSAVE_AMR, PNV_POWERSAVE_UAMOR, PNV_POWERSAVE_AMOR保存/リストア機能不全問題
    • 5.2までのLinux Kernelではpowerpcプラットフォームでarch/powerpc/kernel/idle_book3s.SがPNV_POWERSAVE_AMR, PNV_POWERSAVE_UAMOR, PNV_POWERSAVE_AMORの保存/リストア機能がうまく動作していないことが判明しました。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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