Linux Kernelに権限昇格の脆弱性(Moderate: CVE-2020-14351)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/04/2020にLinux Kernelに権限昇格の脆弱性(Moderate: CVE-2020-14351)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

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CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-14351 Linux Kernel <= 5.7 Bug 1862849 (CVE-2020-14351) – CVE-2020-14351 kernel: performance counters race condition use-after-free

Red Hat: 7.8 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-14351
    • 権限昇格の可能性
    • Linux Kernelのperfサブシステムにuse-after-freeのメモリ脆弱性が発見されました。これを利用してローカルの攻撃者がpefイベントをモニタする権限を持っている場合、権限を昇格することができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]


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