Linux Kernelに権限昇格の脆弱性(Moderate: CVE-2020-29534)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/04/2020にLinux Kernelに権限昇格の脆弱性(Moderate: CVE-2020-29534)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

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CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-29534 Linux Kernel < 5.9.3 Issue 2089: Linux: io_uring: ->mm and ->files access across suid boundaries

NVD: High

Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:N

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-29534
    • 権限昇格の可能性
    • 権限昇格の可能性
    • 5.9.3より前のLinux Kernelではio_uringがプロセスのfile_structへの参照に対してnon-refcontedとなる事があり、execve()がunshare_fd()の不適切な最適化(CID-0f2122045b94)を行うことがあります。これにより攻撃者がIORING_OP_FILES_UPDATEで使用しているファイルディスクリプタを盗む可能性があり、/etc/shadowのファイルデ ィスクリプタをsuidされたバイナリから盗むなどして特権を取得されてしまう可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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