Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2020-36158)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/05/2021にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2020-36158)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

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CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-36158 Linux Kernel <= 5.10.4[PATCH 1/1] mwifiex: Fix possible buffer overflows in mwifiex_cmd_802_11_ad_hoc_start

NVD: High

NVD: CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-36158
    • DoSまたは任意のコード実行の可能性
    • 5.10.4迄のLinux Kernelでは、drivers/net/wireless/marvell/mwifiex/join.c中でmwifiex_cmd_802_11_ad_hoc_start()がmemcpy()をコピー先のサイズをチェックせずに使用しているためバッファーオーバーフローの原因となり、ローカルユーザがDoSを引き起こしたり任意のコードを実行することができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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