Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2021-3609)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/19/2021にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2021-3609)が公開されました。Exploitに繋がる情報も公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-3609 2.6.25 <= Linux Kernel <= 5.13-rc6

CVE-2021-3609: Race condition in net/can/bcm.c leads to local privilege escalation

Red Hat: 7.0 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3609
    • 特権昇格の可能性
    • 2.6.25から5.13-rc6までのLinux Kernelで、CAN BCMネットワーク・プロトコルの実装にバグが見つかりました。net/can/bcm.c中でbcm_op構造体とbcm_sock構造体が、bcm_rx_handler()が使用されている間にbcm_release()で開放されるという競合状態が発生することがあり、これを利用してローカルのユーザは特権昇格ができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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