Linux Kernelの脆弱性(CVE-2021-43267)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/03/2021にLinux Kernelの脆弱性(CVE-2021-43267)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-43267 Linux Kernel < 5.14.16

tipc: fix size validations for the MSG_CRYPTO type

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-43267
    • MSG_CRYPTOメッセージのサイズ確認の問題
    • 5.14.16までのLinux Kernelでet/tipc/crypto.c中に問題が見つかりました。Transparent Inter-Process Communication(TIPC)の機能でユーザが提供したMSG_CRYPTOメッセージタイプのサイズ確認に問題があったため、リモートの攻撃者がこれを利用することができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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