Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-24122)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/30/2022にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-24122)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
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CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-24122 | 5.14 < Linux Kernel < 5.16.4 |
Linux kernel: use-after-free of user namespace on shm and mqueue destruction. |
Red Hat: 7.0 Important |
Red Hat:CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-24122
- use-after-freeの問題
- 5.14から5.16.4までのLinux Kernelでは、非特権のユーザネーム空間が有効になっている場合に、ucountsオブジェクトがネーム空間よりも長く生きることでuse-after-freeが発生し権限の昇格が発生する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
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