Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1516)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/19/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-1516)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-1516

Linux kernel: CVE-2022-1516: NULL pointer dereference in Linux kernel`s X.25 network protocol

Red Hat: 5.5 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-1516
    • NULLポインタ被参照の問題
    • Linux KernelのX.25ネットワーク・プロトコル実装にNULLポインタ被参照の問題が見つかりました。ユーザがシミュレートされたEthernetカードを用いてセッションを終了して引き続きセッションを使う場合にNULLポインタ被参照が発生します。

      リンクレイヤが終了する際に、x25->neighbourはx25_disconnect()でNULLにセットされます。この結果、x25_sendmsg(), x25_recvmsg(), x25_connect()でNULLポインタ被参照が発生する場合があります。例えば下記のようなスレッドで発生します。

      
          (Thread 1)                 |  (Thread 2)
      x25_link_terminated()          | x25_recvmsg()
       x25_kill_by_neigh()           |  ...
        x25_disconnect()             |  lock_sock(sk)
         ...                         |  ...
         x25->neighbour = NULL //(1) |
         ...                         |  x25->neighbour->extended //(2)
      

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

日々のメモを更新しています。

セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。

セミナー情報1

2022/06/24にこちらのセミナーで「最近の状況を鑑みた脆弱性対策の重要性について」として2022-Q1の脆弱性の情報を入れながら、脆弱性対策についてお話します。ご興味がありましたらぜひご参加下さい。

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