Kubernetes CSI sidecarの脆弱性情報(Medium/Moderate: CVE-2019-11255)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/04/2019にKubernetes CSI sidecarの脆弱性情報(Medium/Moderate: CVE-2019-11255)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2019-11255external-provisioner (

Vendor: Medium

RedHat: Moderate

Vendor: 4.8MEDIUM: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:H/UI:R/S:U/C:H/I:L/A:N

RedHat: 6.8MEDIUM: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11255
    • Secret情報漏えいの可能性
    • Kubernetes CSI sidecarコンテナでは入力の確認が確実に行われておらず、これによりスナップショット、スナップショットからの復元、クローン作成、サイズリサイジング操作中に、認証されずにPersistentVolumeデータアクセスやvolume mutationを行われる可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生する場合には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内

セミナー情報1

OSSセキュリティ技術の会では、2019/12/13(金) 19:00-21:00に「OSSセキュリティ技術の会 第七回勉強会(副題:君がッ泣くまで入力をやめないッ! ~Linuxカーネルの高度な試験自動化技術と バグハンティングの巻~)」と題して、「syzkaller/syzbot」をテーマに勉強会を開催することになりました。

Linux カーネルのソースコードカバレッジを活用した高度な試験自動化技術について話していただきます。

プログラム内容と申し込みの詳細についてはこちら(connpass)を御確認下さい。

セミナー情報2

12/23(月) 19:00から21:00で、恵比寿のRed Hat様(会場)「RHEL好きの集い」コミュニティによるイベント「RHEL好きの集い Vol.2.1 」を開催致します。

今回は”〜RHEL8のライブカーネルパッチとUBIを深堀り〜”と題しまして、RHEL8.1から正式サポートになりましたkpatchと、UBIを深堀するイベントとなります。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、こちら(connpass)を御確認下さい。


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