KVMでout-of-boundsメモリアクセスの脆弱性(CVE-2016-9777) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

KVMでout-of-boundsメモリアクセスの脆弱性(CVE-2016-9777)

12/2に、KVMに関して脆弱性の情報( CVE-201609777 )が出ています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。情報は逐次更新します。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

12/2に、KVMに関して脆弱性の情報が出ています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



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修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2016-9777
  • vcpu_idのout-of-boundsメモリアクセス問題を利用した、ホストOSカーネルに対するDoS/権限昇格の可能性

  • 重要度 – Moderate

  • CONFIG_KVM_SUPPORTを有効にしたカーネルで、out-of-boundsのメモリアクセス問題があります。これを利用して、ゲストOSのユーザ/プロセスがDoSを起こしてホストのKernelをクラッシュさせたり、ホスト上で権限を昇格させることが出来る可能性が有ります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1400804

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