HW由来の脆弱性 (L1 Terminal Fault : CVE-2018-3615, CVE-2018-3620, CVE-2018-3624)


近日中にこちらのコンテンツの内容はhttps://security.sios.comに移行されます。



08/14/2018にIntelから Q3 2018 Speculative Execution Side Channel Update (L1 Terminal Fault)が公開されました。これには、CVE-2018-3615 – L1 Terminal Fault: SGX , CVE-2018-3620 – L1 Terminal Fault: OS/SMM , CVE-2018-3646 – L1 Terminal Fault: VMM が含まれており、Intel CPUを使っている全てのOSに波及する問題です。


こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

08/14/2018にIntelから Q3 2018 Speculative Execution Side Channel Update (L1 Terminal Fault)が公開されました。これには、CVE-2018-3615 – L1 Terminal Fault: SGX , CVE-2018-3620 – L1 Terminal Fault: OS/SMM , CVE-2018-3646 – L1 Terminal Fault: VMM が含まれており、Intel CPUを使っている全てのOSに波及する問題です。

情報が未だ錯綜していますので、逐次情報は更新していく予定です。



Priority

  • CVE-2018-3615 – L1 Terminal Fault: SGX

    CVSS Severity (version 3.0):

    CVSS v3 Base Score: 7.9 High

    Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:L/A:N

  • CVE-2018-3620 – L1 Terminal Fault: OS/SMM

    CVSS Severity (version 3.0):

    CVSS v3 Base Score: 7.1 High

    Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N

  • CVE-2018-3646 – L1 Terminal Fault: VMM

    CVSS Severity (version 3.0):

    CVSS v3 Base Score: 7.1 High

    Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N

各種資料・リンク

Red HatによるYoutube動画での簡単な説明


修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • Q3 2018 Speculative Execution Side Channel Update (L1 Terminal Fault)
    • CVE-2018-3615 – L1 Terminal Fault: SGX

      L1データキャッシュからの情報漏えいの可能性

      重要度 – Important

      投機的な実行とIntelソフトウェア保護機能(Intel SGX)を行っているマイクロプロセッサは、ローカルのユーザがサイドチャネル攻撃を行い、認証されずにL1データキャッシュに飛び飛びに残っている情報を開示してしまう脆弱性を持っています。

    • CVE-2018-3620 – L1 Terminal Fault: OS/SMM

      L1データキャッシュからの情報漏えいの可能性

      重要度 – Important

      投機的な実行とアドレス変換を行っているマイクロプロセッサは、ローカルのユーザがターミナルページフォルトを通してサイドチャネル攻撃を行い、認証されずにL1データキャッシュに残っている情報を開示してしまう脆弱性を持っています。

    • CVE-2018-3646 – L1 Terminal Fault: VMM

      ゲストOSからのL1データキャッシュからの情報漏えいの可能性

      重要度 – Important

      投機的な実行とアドレス変換を行っているマイクロプロセッサは、ローカルのユーザがゲストOSの特権でターミナルページフォルトを通してサイドチャネル攻撃を行い、認証されずにL1データキャッシュに残っている情報を開示してしまう脆弱性を持っています。


  • 主なディストリビューションの対応状況

    詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください



    [参考]

    Q3 2018 Speculative Execution Side Channel Update (L1 Terminal Fault)

    (わかりやすいまとめ) L1TF – L1 Terminal Fault Attack – CVE-2018-3620 & CVE-2018-3646

    セキュリティ系連載案内


    セミナー情報 1

    2018年10月22日から10月25日のCSS(Computer Security Symposium)2018で、「OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2018特別セッション」 と題しまして、OSSセキュリティ技術の会後援で特別セッションを開催します。

    https://www.iwsec.org/ows/2018/index.htmlにプログラム内容と一般論文申し込みの詳細を載せていきますので、是非御確認下さい(ページは更新中です)。

    タイトルとURLをコピーしました