Intell CPUの脆弱性 (Voltage modulation vulnerability : CVE-2019-11139)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/12/2019にIntelから"2019.2 IPU – Intel® Xeon® Scalable Processors Voltage Setting Modulation Advisory"と題してIntel CPUの脆弱性が出ています。今後も情報が出てくると思われますので、こちらで取り上げます。
逐次情報は更新していく予定です。
[過去の記事(最新5件)]
Intell CPUの脆弱性 (TSX Asynchronous Abort (TAA): CVE-2019-11135) Netflix報告: HTTP2実装に起因するリモート攻撃可能なDoSの脆弱性 (CVE-2019-9511, CVE-2019-9512, CVE-2019-9513, CVE-2019-9514, CVE-2019-9515, CVE-2019-9516, CVE-2019-9517, CVE-2019-9518) Netflix報告: Linux Kernel又はFreeBSDのリモートから攻撃可能な脆弱性(TCP SACK PANIC) (CVE-2019-11477, CVE-2019-11478, CVE-2019-11479, CVE-2019-5599) Intelの新たなサイドチャネル攻撃「Microarchitectural Data Sampling (MDS)」 (CVE-2018-12126, CVE-2018-12127, CVE-2018-12130, CVE-2019-11091) 新たな攻撃手法(SMoTherSpectre) による情報の漏洩Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|
CVE-2019-11139 | 詳しくは一次情報を御確認下さい。 |
Vendor: 5.8 Medium Red Hat: Medium |
Vendor: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:H/UI:R/S:C/C:N/I:L/A:H |
関連ニュース/関連情報
SW提供情報
- Red Hat
- Amazon (AWS)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
脆弱性概要(詳細は一次情報源のサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11139
- Voltage modulation vulnerability
- 幾つかのIntel(R) Xeon(R) Scalable Processorsでの電圧変調チェックが不完全だったため、これによりローカルの特権ユーザがDoSを引き起こす事ができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応状況
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2019/CVE-2019-11139.html
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
OSSセキュリティ技術の会では、2019/12/13(金) 19:00-21:00に「OSSセキュリティ技術の会 第七回勉強会(副題:君がッ泣くまで入力をやめないッ! ~Linuxカーネルの高度な試験自動化技術と バグハンティングの巻~)」と題して、「syzkaller/syzbot」をテーマに勉強会を開催することになりました。
Linux カーネルのソースコードカバレッジを活用した高度な試験自動化技術について話していただきます。
プログラム内容と申し込みの詳細についてはこちら(connpass)を御確認下さい。
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