ModSecurity v3の脆弱性情報(High: CVE-2020-15598)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

09/15/2020にModSecurity v3の脆弱性情報(High: CVE-2020-15598)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-15598 ModSecurity v3.0.0, v3.0.1, v3.0.2, v3.0.3, v3.0.4 CVE-2020-15598 – ModSecurity v3 Affected By DoS (Severity HIGH)

Vendor: 7.5 HIGH

Vendor: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-15598
    • DoSの可能性
    • ModSecurity v3.0.xは、アンカーがない正規表現処理と”capture”との組み合わせの処理に問題があり、特別に細工されたペイロードによりDoSが発生する可能性があります。

      ModSecurity v2.xでは正規表現で最初にマッチしたところで終了していました。ModSecurity v3.0.xではこのふるまいが”グローバルマッチング”に変更されていました。これにより”capture”アクションでアンカーがない正規表現によりDoSが発生します。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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