NetworkManagerの脆弱性(CVE-2018-1000135) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
NetworkManagerの脆弱性(CVE-2018-1000135) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

NetworkManagerの脆弱性(CVE-2018-1000135)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/20/2018にNetworkManagerの脆弱性情報(CVE-2018-1000135)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000135
-
情報の漏洩の可能性
-
重要度 - Moderate
-
NetworkManager 1.10.2以前のバージョンでは、VPNがONになっている際に、DNSリゾルバがプライベートDNSクエリをローカルのネットワークのDNSサーバに漏らすという、情報の漏洩(CEW-200)の問題を含んでいました。この脆弱性はUbuntu 16.04の一部のパッケージでは修正されましたが、後のアップデートで修正が削除されています。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
-
Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-1000135
-
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
-
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1000135.html
-
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000135
セキュリティ系連載案内
-
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
-
OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
-
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
OSSに関するお困りごとは サイオス OSSよろず相談室まで
サイオスOSSよろず相談室 では、OSSを利用する中で発生する問題に対し、長年培ってきた技術力・サポート力をもって企業のOSS活用を強力に支援します。Red Hat Enterprise Linux のほか、CentOS をご利用されている環境でのサポートも提供いたします。
- セキュリティ分野別一覧
- 最新の記事
- Linux Kernel 等の脆弱性(CVE-2018-8897, CVE-2018-1087) 2018年05月09日
- 389-ds-baseの脆弱性(CVE-2018-1089) 2018年05月09日
- wgetの脆弱性(CVE-2018-0494) 2018年05月07日
- Ansible Towerの脆弱性(CVE-2018-1101) 2018年05月03日
- python-paramikoの脆弱性(CVE-2018-7750) 2018年05月03日
- OpenShiftの脆弱性(CVE-2018-1102) 2018年05月02日
- PHPの複数の脆弱性(CVE-2018-10546, CVE-2018-10547, CVE-2018-10548, CVE-2018-10549) 2018年05月02日
- Linux Kernelの脆弱性(CVE-2018-1000199) 2018年05月02日
- GlusterFSサーバの脆弱性(CVE-2018-1112) 2018年04月27日
- nmapの脆弱性(CVE-2018-1000161) 2018年04月25日
- PackageKitの脆弱性(CVE-2018-1106) 2018年04月25日
- phpMyAdminの脆弱性(CVE-2018-10188) 2018年04月25日
- Linux Kernelに複数の脆弱性(CVE-2018-10322, CVE-2018-10323) 2018年04月25日
- Linux Kernelの脆弱性(CVE-2018-8781) 2018年04月25日
- GlusterFSの脆弱性(CVE-2018-1088) 2018年04月19日
- MySQLの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory - Apr 2018) 2018年04月19日
- Oracle Javaの脆弱性(Oracle Critical Patch Update Advisory - Apr 2018) 2018年04月18日
- Linux Kernelの脆弱性 (CVE-2018-10124) 2018年04月17日
- OpenSSLの脆弱性情報 ( CVE-2018-0737 : Low) 2018年04月17日
- GNU Patchの脆弱性(CVE-2018-1000156) 2018年04月08日
----- EXTENDED BODY:
フォローしませんか?