複数のscp(OpenSSH)の脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-6109, CVE-2019-6110, CVE-2019-6111)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/14/2019に複数のscp(OpenSSH)の脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-6109, CVE-2019-6110, CVE-2019-6111)が公開されています。(一次情報源には、この他に先日のこちらの情報も含まれています)。PoCは後に公開される予定だそうです。今回はこれららの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


2019/01/16: Red Hat Enterprise Linuxの情報を追加しました。

一次情報源

scp client multiple vulnerabilities

(一次情報源には、この他に先日のこちらの情報も含まれています)。

Priority

  • CVE-2019-6109

    Moderate(SuSE)/Low(Red Hat)

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 4.6
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:L
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 3.1
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
    • NVD
  • CVE-2019-6110

    Moderate(SuSE)/Low(Red Hat)

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 4.6
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:L
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 3.1
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
    • NVD
  • CVE-2019-6111

    Moderate

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 4.6
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:L
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 5.3
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:H/A:N
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-6109
    • scpクライアントでのオブジェクト名検証の不足
    • 重要度 - Moderate
    • scpが1983年のrcpの派生から来ているため、サーバはどのファイル/ディレクトリをクライアントに送るかを決めることが出来ます。しかしながら、scpクライアントは返されたオブジェクト名に対してぞんざいな検証(ディレクトリトラバーサル攻撃が防がれているかの検証だけ)しかしていません。悪意のあるscpサーバはscpクライアントのターゲットディレクトリ中の任意のファイルを上書きすることが可能です。再起操作(-r)が実行された場合には、サーバはサブディレクトリに対しても操作が可能です(例えば、.ssh/authorized_keysの上書きなど)。これはWinSCPでCVE-2018-20684として知られている脆弱性と同じです。
  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-6110
    • scpクライアントの表示をオブジェクト名で偽装できる可能性
    • 重要度 - Moderate
    • 進行状況を表示する文字エンコードが欠如しているため、オブジェクト名を使用してクライアントの表示を操作することが可能です。例えば、ANSIコードを用いて転送中の追加ファイルを隠す等です。
  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-6111
    • scpクライアントの表示をオブジェクト名で偽装できる可能性
    • 重要度 - Moderate
    • scpサーバからの任意のstderr表示を受け付けるため、悪意のあるサーバはクライアントの表示を操作することが可能です。例えば、ANSIコードを用いて転送中の追加ファイルを隠す等です。

PoC

PoCは後日公開される予定だそうです。公開され次第、情報を更新します。



対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

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