QEMUの脆弱性(CVE-2018-11806)




06/07/2018に、QEMUの脆弱性についての情報(CVE-2018-11806)が出ています。KVMやXenにも関わってきますので、今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

06/07/2018に、QEMUの脆弱性についての情報(CVE-2018-11806)が出ています。KVMやXenにも関わってきますので、今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


一時情報源

CVE-2018-11806

Priority

Important

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • CVE-2018-11806
    • ローカルのゲストOS特権ユーザによるQEMUホストのDoSまたは任意のコード実行の可能性

    • 重要度 – Important

    • QEMUプロセスのバックエンドで動作するSlirpにバッファーオーバーフローの脆弱性が見つかりました。入ってきたパケットのフラグメントをリアセンブリングしている際に発生します。ローカルのゲストOS特権ユーザは、これを利用してQEMUホストにDoSを行ったり、QEMUホスト上でQEMUプロセスと同等の権限で任意のコードを実行することが可能です。


主なディストリビューションの対応方法

関係するパッケージのバージョンを更新する必要があります。

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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