System Security Services Daemon: SSSDの脆弱性(Important: CVE-2021-3621 )

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/24/2021にSystem Security Services Daemon: SSSDの脆弱性(Important: CVE-2021-3621 )が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-3621 sssd < 2.6.0

SSSD 2.6.0 Release Notes

Red Hat: 6.7 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3621
    • コマンドインジェクションによる特権昇格の可能性
    • SSSDでsssctlコマンドにlogs-fetchcache-expireサブコマンドを通してのシェルコマンドインジェクションの脆弱性が見つかりました。この脆弱性を用いて攻撃者がrootユーザにsudoを通すなどで特別に細工されたsssctlコマンドを動作させ、root権限を取得できる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

日々のメモを更新しています。

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