systemdの脆弱性情報(Important: CVE-2020-1712)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/05/2020にsystemdの脆弱性情報(Important: CVE-2020-1712)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号 影響するバージョン 一次情報源 Priority CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-1712 systemd < 243 https://github.com/systemd/systemd/commit/b2774a3ae692113e1f47a336a6c09bac9cfb49ad

Red Hat: 7.8 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-1712
    • ヒープのuse-after-freeの脆弱性
    • systemd中に、非同期のPolkitクエリが実行されてdbusメッセージが処理されている間で、ヒープのuse-after-freeの脆弱性が見つかりました。ローカルの非特権の攻撃者はこの脆弱性を利用して細工されたdbusメッセージを送ることにより、systemdをクラッシュさせたり、任意のコードを実行して権限を昇格させる事ができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内

セミナー情報1

2/26(水) 19:00から21:00で、恵比寿のRed Hat様(会場)にてOSSセキュリティ技術の会 第八回勉強会「KeycloakとmidPointの2000万パワーズの巻(仮)」を開催致します。

今回は、KeycloakやmidPointをテーマとし、さらに、Red Hat系のディープな技術者が集まるカンファレンスであるdevconf.czが1月末に開催され、最新のコンテナセキュリティからKeycloakまでセキュリティに関するトピックも扱われました。devconf.czに参加・講演して得られた情報の共有もいたします。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、こちら(connpass)を御確認下さい。


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