Xenの脆弱性(XSA-274: CVE-2018-14678)




Xen (x86)で公開されている脆弱性の情報(XSA-274: CVE-2018-14678)に関して、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

Xen (x86)で公開されている脆弱性の情報(XSA-274: CVE-2018-14678)に関して、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


脆弱性一覧

XSACVE IDPriority概要
XSA-274CVE-2018-14678Moderate

x86 PV でのDoS


修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • XSA-274: CVE-2018-14678
    • x86 PV でのDoSの可能性

    • 重要度 – Moderate

    • 4.17.11までのLinux KernelでのXenの部分に問題が見つかりました。arch/x86/entry/entry_64.Sのxen_failsafe_callbackエントリポイントではRBXを完全に維持していなかったため、悪意のあるローカルユーザがDoS(未初期化のメモリ使用とシステムクラッシュ)を引き起こす事が出来る可能性があります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

https://xenbits.xen.org/xsa/advisory-274.html

セキュリティ系連載案内


セミナー情報 1

2018年10月22日から10月25日のCSS(Computer Security Symposium)2018で、「OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2018特別セッション」 と題しまして、OSSセキュリティ技術の会後援で特別セッションを開催します。

https://www.iwsec.org/ows/2018/index.htmlにプログラム内容と一般論文申し込みの詳細を載せていきますので、是非御確認下さい(ページは更新中です)。

セミナー情報 2

2018年8月6日に「OSSセキュリティ技術の会 座談会(第一回)」を開催します。OSSセキュリティ技術の会では、講演形式の勉強会シリーズを行っていますが、今回は新たな試みとして座談会形式の会合を行います。

https://secureoss-sig.connpass.com/event/92782/にプログラム内容と申し込みの詳細を載せていますので、是非御参加下さい。

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